Jazz Vocalist 山口有紀のブログです


by yukijazzvocal

スラムドッグ・ミリオネア

アカデミー賞8冠をさらったうわさの映画、スラムドッグ・ミリオネア。
日曜日に観に行ってきました。

電車の中で物売りをする、手や足のない子供、
チャイ屋さんで働いていた4歳ぐらいの女の子。
NGOで働いていた、イスラム教徒の女性。
学生時代インドに旅行して出会ったたくさんの人々と、
実際に映画の中で再会した気がしました。

そのひとりひとりが、今この瞬間も、映画にあるような
あらがいようのないタフな運命を生きているのかと思うと、
気の遠くなる思いがしました。

旅行中、デリーのチャイ屋で、おつりをもらった直後、
隣に座っていた10歳ぐらいの少年が、話しかけてきました。
二言三言話して席をたち、角を曲がってポケットに手を入れると、
たしかにポケットに入れたはずのおつり、10ルピーがなくなっていました。

あの男の子は今頃何をしているのかな。
あのころとは違う気持ちで、思い出しました。

映画の中に出てきた、目の見えない唄うたいの男の子の人生が、
実際にインドの駅で歌っていた盲目の男性と重なって、
胸がいっぱいになってしまいました。

何よりも驚いたのは、主人公の子供時代を演じていたのが、
実際にスラムに住んでいる子供だと知ったことです。
レッドカーペットを歩いた後は、スラムに帰るなんて、
それこそ映画みたいな現実ですが、映画では
子供たちの純粋な感性が、見事に引き出されていました。


「スラムドッグ」というタイトルに関して、インドでは賛否両論みたいです。
実際にスラムに住んでいる人を、
犬であるかのように表現しているからだそうです。


インドの貧困には、さまざまな根深い理由があるけれど、
自分の運命を決めることのできない子供たちが
理不尽な痛みを味わうことが少しでも減るように祈っています。

あ、映画自体は、重さを感じさせず、
エンターテイメントいっぱいで楽しめるストーリーなので、
おすすめです!(笑)
[PR]
by yukijazzvocal | 2009-04-22 22:00 | 雑記